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毎日の生活は常に変化します


by kurononanona

ささいなことを楽しみに

息子が小学校の時
まわりに畑がいっぱいある家に住んでいました
夏休みの宿題に へちま作りを決め
庭いっぱいに へちまを育てました

もう いいよ っていうくらい ひょうたんができて← ひょうたん と へちまを育てたのでした
それを腐らせて 中のへちまを たたいたり 煮たりして
大変な思いをして 提出をしました

緑のカーテンまで作る気もなく
そんなことを思い出して
5月のはじめに マリーゴールドと一緒に へちま とゴーヤの苗を買ってきました
もう ここまで伸びてしまい
今日はひさしの上にひもをのばしてあげました
ささいなことを楽しみに_c0161474_177945.jpg


手前がへちまで 奥が ゴーヤ

友人が
「これね・・・上ばっかり大きな葉がつくから 適当な高さで切った方がいいわよ
  一度やったけれど もうやらない」と言っていました

ちょっと・・・マジッタナ
 朝顔くらいにしておけばよかった 花もかわいいし 葉っぱもそんなに大きくはならない
 実でもつけたら 重くて 支えも必要だし(後悔)

同居していた大祖母は 夏になると 古家の小窓の前に
必ず朝顔を植えていました
竹の支え棒を保管していて
せっせと 西の窓 南の窓に 朝顔を咲かせていました
種もちゃーんととっておくし
一緒にいた時は あら~また 私の家の窓の前で何かしてるわ~と
水まきを手伝うわけでもなく
 無関心な 情緒も何もない孫の嫁でした/././

今 思うと 
明治の女性は 生活がエコでした
 風呂の水がさめると 水まきをし
 植栽を季節にあわせて育て
 古いタオルを何十にも重ねて 勝手口の足ふきを作り
 夏は一日に何度も行水をしていました
 
 冬は真綿を首にまき 背中にもあて 
 レンジを使うことはなく
 何でも 蒸して食べていました

80過ぎて ほんと 小さな ささいなことに喜びをみいだして
大祖母は生活していたんですね
夏の終わりごろだったかな
二階から
「のなちゃ~~~ん ちょっと ちょっと」と大きな声で私を呼びます
息子と一緒に上へあがると
鉢植えを 廊下にもってきて
「ほれ~ ほれ みなさい 月下美人 見事でしょ」と
大輪の花を見せてくれました
「一晩しか さがね~のよ よくTちゃんもみておきなさい」と息子に教えます
 へぇ~と言ったのか きれい~と言ったのか
私はちゃんと 誉めただろうか?
大祖母は夜は天井の蛍光灯はつけずに 卓上の勉強用のライトを使っていました(孫がつかったもの)
 ポツンとついたランプの下で
大祖母は いつまでも月下美人をほれぼれと眺めていました
by kurononanona | 2011-06-07 17:31 | Comments(0)